バージョンあれこれ

本記事では、バージョンの付け方について、が色々語ります。C++ の話はほぼ出てきませんが…。

最近さんが毎日昼休みに A~Z で業界用語説明の小記事を配信してますが、あれのモチベーションは何ですか?

元々はソフトバージョンを番号だけじゃなく、名前も付けたいという要望があって、A~Z の用語リストを作ってたんだよね。

Android とか Ubuntu のような感じで?

そうそう。でも結局使う機会がなくて、供養と若手教育を兼ねて、用語説明集として再利用してるというわけ。

個人的にはソフトバージョンは番号で十分と思っています。iOS は番号だけですし。

と言いつつ Mac OS はバージョンごとに名前を付けてるよね。Apple 内でも不統一があるということだね。




名前を ABC順にすると、順番を把握しやすいのは利点ですよね。
昔参加してたプロジェクトでは、世界の神々の名前で ABC順になってました。

例えば名前を都市名にしたとして、順番となると難しい。北から順と言われても、Tokyo と Paris でどちらが北になるのかってすぐには分からないもんね。

Andoroid のバージョンで、Q で始まるお菓子の名前があるのかどうか? というのが個人的に気になってたんだよね。Q を使うはずのバージョンから Andoroid 10 と数字を使うようになったので、結局 Q のお菓子を見つけていたのかどうかは不明のままだけど。
ちなみに Google の方も「Android O で~~」という使い方をしてらっしゃるので、やっぱり ABC順は有効だと思う。


ただし、ABC順にすると26文字で尽きるという問題はあります。1年で2バージョンリリースするとしたら使い切るのに 13年掛かるわけですが、これが短い期間か長い期間かという話になるかと。

Ubuntu は Z まで使い切って、A から再スタートしてますからね。

古い Debian を触っていたら、Lemmy とかよく分からない名前が付いてたのですが、あれは何でしょうね?

Debian のバージョンはトイストーリーの登場人物の名前ですね。元々ピクサーに勤めてた人が Debian を始めたんで。

ほぉ、そういう理由だったんですね。

他に順番のある名前となると、「時代」とかですかね。Jomon、Yayoi、、、。

26より少ないんじゃない?(笑)

いっそ天皇の名前にすれば、120以上確保できますね(笑)。




Python のバージョンは 3.7.4 のように3つの数字になっていて、順に Major / Minor / Micro と呼ばれている。Major は非互換、Minor は下位互換、Micro はバグ修正、を表していて、実務的な使い勝手がいい。

なるほど。

他方、Chrome、Firefox、Boost、なんかは数ヶ月単位で定期的にバージョンアップしていて、メジャーバージョンもガンガン上がっていくよね。

大規模プロジェクトはそういう傾向にありそうですね。

GPU ドライバとか毎月出たりしますよね。

そうそう。ある GPUドライバが v13.12 から v14.01 に上がったのでメジャーアップデートかと思ったら、単に 2013年12月 の次の 2014年1月 の月例アップデートだったことがあった(笑)。

我々の業務では定例アップデートというのは難しいですね。

ちなみにこちらの Podcast(4:30くらいから)で Ruby のまつもとさんがバージョンアップについて言及されてた。Ruby のバージョン番号は実用性は必ずしも最重要ではないとのこと。Linux にも同じ傾向がある、とのこと。

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